開発基本コンセプト

 

このホテル群が提案するのは、新たな価値に触れる場。

 

それぞれに異なる建築的特徴や歴史的背景を持つ一棟貸し宿泊施設。

その土地と建築のストーリーやオーナーの人生を反映させたため、全て異なるデザインコンセプトを持つ。

かつてのピークをはるか以前に越え、瓦解のスピードにあらがえずマイナス資産となった古い建物。

しかし建築の美を、可能な限り伝統・自然素材のみの工法でレスキューしつつ、個性的・革新的デザインをキュレーション・目利きの力で付加したことで、より特別な時間を演出する一棟貸しホテルへと生まれ変わった。

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　　・時間によって磨かれた日本の美しい建築意匠。
　　・洋の東西と新旧のアートが交わるグローバルなインテリアデザイン。
　　・その空間の中で生き生きと輝く人々の営み。　　　　　　　  　　　　　　　

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各施設では多様な滞在ができる工夫が凝らされ、例えばシェフを招いてディナーを楽しむ、ラウンジで能などの芸能を愛でる、アーティストを招いてのワークショップも可能だ。まるで自分の別荘のように寛ぎながら、上質な文化をインプットする唯一無二の宿泊体験を提供する。

さらにそのコンセプトをワークショップや勉強会で伝えるサロンとしての機能を持つ。実際このサロンでの体験を通じ、建築デザインのプロたちがインスピレーションを得て、数多くの古民家修復に、伝統・自然素材による工法で着手している。

この手法の社会的意義は、ハードとしての建築・建築意匠保護のみならず、ソフトとしての建築技術・伝統工芸の再生の場と機会、さらに工芸師やアーティストの表現の場を創出したことである。

またオーナーにとっては、ハイレベルな収益性と継続的なメンテナンスのしくみを獲得し、さらに紡いできた資産への誇りを取り戻す。まさにサスティナブルな文化継承活動を実現するビジネスモデルといえる。