
イーラーニング 澤山塾
「基礎知識・理論(AB)コース」
インテリアデザインとビジネスが明快なセオリーとして確立され、プロたちがしのぎを削る世界最高峰のインテリア市場ロンドンをベースに、25年にわたりビジネスを続けてきた塾長の澤山乃莉子が、この間に習得した膨大なセオリーと知識を、いつでもどこでも学べるイーラーニングメソッドとして完成させたのが澤山塾「基礎知識・理論(AB)コース」です。建築・インテリアに関わるすべてのプロ、それを目指す学生、これから家を建てようとする一般顧客ならびにインテリアに興味の高い一般の皆様を対象としています。
塾長 澤山乃莉子よりのメッセージ
こんにちは。澤山乃莉子です。少し長いですが、重要なことですのでお付き合いください。
日本の特に住宅系のインテリアデザインは世界の周回遅れ、ガラパゴスインテリアと頻繁に称されます。
それは長年世界最高峰のインテリアデザイン市場を抱えるロンドンで活動した私にとって、外にいたからこそ顕著に見える、非常に大きな問題でもありました。
特に大きな以下の問題点をまず共有します。
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住宅雑誌やウェブで取り上げられるインテリアは間違いだらけ
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日本では、主たるデザイン賞でもコンテンツが豊かな住宅インテリアデザインは評価されない
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建築系の住宅デザイン雑誌に出てくるインテリアは日本なのになぜかイタリアンモダンワンパターン
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日本は建築・装飾芸術工芸において世界最高峰の資源を持つにもかかわらず、スクラップアンドビルドが横行し、それらが生活の中からどんどん失われている
上記4に関連すると、プロが住宅にそれらを入れ、産業を守り活性化させる責務を感じていないのも明らかです。世界最高峰の資源を生かさないなど、なんとももったいないことです。一方イタリア、イギリス、フランスなど世界最高峰のデザインを生み出すマーケットでは、デザイナーとしてのアイデンティティを土着性+伝統+革新のデザインで確立し、その魅力を伝え、住宅に入れるデザインコンテンツを増やし、業界全体を発展させることが、インテリアデザイナーとして伝統と文化を未来にサステイナブルに繋ぐ責務と考えられています。
なぜ上記のようなことが起きてしまったのでしょうか。
私から見るとその原因は以下の通り明確です。
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ハイレベルなインテリアデザインを創り上げるために最も重要な、世界の建築デザイン、装飾芸術史への包括的な教育が、日本のプロ教育では行われていない
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インテリアデザインは明快なセオリーに基づく、英国では博士課程まで存在する学問、しかし日本では体系的な学問として、またセオリーとして教えられていない
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日本の優れた建築、装飾芸術、和道などの文化教育の機会が圧倒的に少ない
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プロになってからの継続的かつ包括的な実務職業教育の機会が圧倒的に少ない
上記の4つのポイントは、プロとしての知識教養の核となり基礎となります。その強い土台に立つからこそ、プロは成長しデザインを花開かせることができるのです。文頭で述べた赤字の4つの問題点は、すべてその基礎がないところから起きています。
しかし一方で、大学があるし、専門学校もあるし、コーディネーターなどの資格試験もあるじゃないか、という声もあるかもしれません。私もそれらのカリキュラムも研究したうえで、残念ながら日本には体系的なセオリー教育がないという結論に至っています。英国では当たり前に教えられ、それにより世界的なマーケットで活躍するデザインやデザイナーを多く輩出し、国内マーケットもはるかに大きいという事実と照らし合わせると、反論の余地はないと思います。実はすでに日本のインテリアデザイン業界でもこの問題に気づき、活動を始める業界のトップたちや団体も現れ始めています。
この問題に私自身気づいたのは2004年。それ以来、各種カレッジや大学院での学び、現業と現場、そして所属するインテリア団体BIIDのCPDセミナー群から学んだことをまとめ、8年間かけてプロ用のイーラーニング教材をつくりました。
その内容を以て英国のカレッジと提携し、British Councilも認めた Professional Diploma in Interior Designの資格まで取得できるコースが成立したのです。
このコースはABCDEFのピラミッド型6段階を1-2年かけて終了後に、1か月のロンドン提携カレッジでの学びを通じて完成します。(詳しくはページ下部のコース概要から動画や資料をご覧ください。)
コース修了者数は2025年10月卒業分で6期35名となります。(残念ながら提携校が校長引退による閉鎖のため、今期第6期がディプロマ取得の最終コースとなります。今後はディプロマ取得を含まないアドバンスコースを検討中です。)
卒業生の多くが世界最高峰のデザイン協会BIID(英国インテリアデザイン協会)のメンバーとなり、国内外のデザイン賞での入賞受賞実績を重ね、業界団体のトップや役員を務めつつ日本業界発展のために活動し、書籍やコラムを執筆し、さらに多くが専門学校や大学で教鞭を執るようになるなど、目覚ましい活躍を見せています。これは業界でもすでに有名ですので、澤山塾での成果を実証していると思います。
これらの学びはすべて、欧州覇権史含む建築デザイン史と、明快なインテリアデザインのセオリーと、インテリア先進マーケットロンドンと欧州の情報を体系的に学ぶことができる「基礎知識・理論(AB)コース」からスタートします。ABコースは40コマ30回。それぞれ平均30ページに及ぶ資料やテキストに加え、その解説授業動画により構成されます。各回の宿題と感想を記載し提出することで終了証が得られますが、プロがおおむね1年ほどかけて学ぶボリュームで、いつからでもいつでも学べるイーラーニングコースです。
ABコースは本来プロであればだれもが受講すべき基礎的内容を網羅します。逆に、最初の4つの問題点で挙げたとおり、この土台がない中で作られるデザインはいつまでたってもまがい物です。豊かな大地に豊かな果実が実を結ぶように、インテリアもセオリーという肥沃な土があって、初めて大樹に花を咲かせることができる、つまり本当のインテリアデザインに到達できます。セオリーがわかればインテリアはもっと深く、楽しく、そして美しくなります。だから、まずABコースから始め、プロとして成長できる大地の上に立ちましょう。私はベテランだから学ぶ必要はないと考えられている方々もあると思われますが、それこそが間違いです。塾生の多くは10-20年の経験者。経験があるからこそ、新たな学びが明快なキャリアアップのブースターになるのです。基礎がないベテランのベテラン風はもはや老害、あるいは似非セレブリテインテリアデザイナー。決してそうはなりたくないですよね。
さらに、AB修了者は、CDコースの受講資格を得ることができます。CDコースは独立してビジネスを成功するためのメソッドが網羅されています。ここからは対面コースとなり、英国訪問の機会も含め、さらなる高みが拓けます。
一人でも多くの皆様がこのコースを受講され、一日でも早く本当のインテリアデザインの面白さを知り、プロとしての成長のスタートラインに立っていただきたいと願っています。(澤山乃莉子)
コース概要、お申込み方法について
インテリアデザインカレッジ 澤山塾「基礎知識・理論(AB)コース」募集要項
【対象者】
◆建築・インテリアに関わる全てのプロの方、それを目指す学生
◆家を建てたい、リフォームを計画している一般の方
◆建築を生業としているが、インテリアの知識でさらにビジネスを拡大したい方
【時期】随時申込み可能。授業は2年間聴講が可能
【授業回数】約30回
※既に教材はアップされています。好きな場所、時間、ご自身のペースで受講できます
【教材】動画を視聴し、テキストや参考書類をブラウザ画面上で閲覧し自主学習を行います。
※PC・タブレット・スマートフォンなどの端末とインターネット接続環境が必須です。
【料金】12万円(税別)銀行振り込み
動画・資料解説
まずは以下のリンクから「基礎知識・理論(AB)コース」の動画解説をご覧ください。
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概略:ABコース設立の経緯と背景、コース概略について(2017年開講当時のものですので、変更事項は本ページを正として参照してください。)
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概要:カリキュラム説明(ABCDコース)
※無料特別授業としてサンプル授業動画をご覧いただけます。澤山塾では生きた知識をスキルに出来ることをモットーに授業を創っています。歴史教科書的でないアプローチの模様がご覧いただけると思います。
なお、YouTubeで解説しているカリキュラムは下記より確認、ダウンロードいただけます。
澤山塾(AB・CD・EF)コースカリキュラム
ABコース受講の感想を公開しますのでご覧ください。授業毎にこの感想を記入し、提出することで終了証が発行されます。こちらは海外在住経験のあるプロではない一般の受講者様ですが、感想の言葉から授業内容がより詳しく推察できると思います。澤山塾(AB)コース 受講感想(提出済み)
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※なお、すべての応募に際しては審査をさせていただきます。インテリアデザイン関連学校で講師をされている方の受講希望には、受講後のアウトプット方法に関しての誓約書を交わしていただきます。
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