top of page
20201218-0182s_edited_edited.jpg

キュレーションホテルのポリシーとキーワード

キュレーションホテルへの参画ご希望の皆様。

私共は以下のポリシーを以て活動を続けております。

ご賛同いただけましたら幸いです。

キュレーションホテルとは何か?


~7つのキーワードから知るキュレーションホテルの意義~ 

『日本が誇る伝統と革新の価値を未来へつないでいく場』

キュレーションホテルの使命は、伝統建築と技術や工芸を伝承しつつ「目利き・キュレーション」が加わった革新的なデザインを施し、負の遺産といわれる建築を、新たな価値を持つ、共感と共生のビジネスモデルで再生させること。
その結果、伝統建築・伝統工芸・アートの新たな可能性を切り拓き、産地や技術や材料の供給先含め、地域の文化資源をサステイナブルに継承発展せしめるプラットフォームとなることを目指す。

​動画解説で熱海3施設の開発ポリシーと開発秘話をご覧いただけます。

7つのキーワード

 

1.「日本の伝統建築と技術を守り、CO2軽減に貢献する」

  • キュレーションホテルは、時間が成熟させた伝統建築と建築意匠を守り再生するプロジェクトである。伝統建築の再生は、伝統の工法と素材で行うべきだ。それが古い価値ある建築を未来へつなぐ唯一の手法であり、手仕事、伝統の技術、伝統の自然素材を旨とする。一方でホテルとしての基準を満たすための耐震工事、断熱・冷暖房、照明計画などの性能向上は、効果的かつ伝統建築に親和性の高い最新の手法で施していく。

  • ​改築改修はスクラップアンドビルドとの比較において、環境インパクトをはるかに軽減できる。そのCO2排出量比較を可能とした環境インパクト数値化ツールをオープンリソース化した。(文化庁補助金プロジェクトの一環として開発。運用にはお問い合わせください。数値入力ができるエクセルシートをお送りします。)

 

2.「人が集い、鑑賞し、学ぶ場を創造する」

  • キュレーションホテルは人が集い学ぶ場だ。そのための十分な広さとレイアウト、展示空間としての多くの質量感を内包できる重層的な空間、家具や機器の効果的なラインアップも視野に入れて空間とコンテンツをデザインする。

 

3.「目利きとキュレーションを総動員しデザインを創造する」

  • 建築を見極め空間を創造する目利き力:建築の再生の可能性、同時にキュレーションホテルとしての要件を満たす空間に転換できるかを見極め、その可能性を最大限に拓き、機能とデザインを効果的に内包する空間を創造する。

  • 「デザインコンセプト」:土地の地理・歴史・自然・文化や工芸品、建築に刻まれた歴史、オーナーの個性を土台とし、キュレーションホテルとしての唯一無二のデザインコンセプトを創る。

  • 内装の土台を作る:床・壁・天井・建具等の素材を見極めた上で、照明デザインを加え土台を創る。

  • FF&Eとアートディレクション:感動を生むコンテンツを見極め、採り入れ、世界基準のデザイン空間を完成させる。

 

4.「伝統と革新の融合で唯一無二を創る」

  • 伝統だけを振りかざしても未来につながる市場は拓けない。伝統には革新が加わって初めて、未来へつながる推進力が生まれる。

  • 古いものと新しいもの、西洋と東洋、それらをあえて融合させ、時にはぶつけることで、緊張感や化学反応が深みと面白さを生み出す。「Expand & Refine」 ひとの心を動かすデザインを創造するためには、恐れず冒険する勇気とプロの目利き力が必要になる。

5.「循環経済の種となる」

  • このホテルでの体験と学びが、伝統建築や工芸品を暮らしに入れるモチベーションの種となることが目標だ。種が茎や枝を拡げ花を咲かせるように、我々の想いが広がってほしいと願っている。

  • 重要なパートナーである 1.​作り手 2.産地 3.アーティスト 4.技術者 5.原材料供給地をプロジェクトストーリーにおいて紹介し、市場やプロと繋げることも重要な役割である。

 

6.「アーツ&クラフツツーリズム」

  • 近隣の美術館、博物館、作家のアトリエ、クラフト工房、ギャラリー、醸造所、レストランなどとネットワークを作り、地域の価値を共に高め伝える核となる。

  • 核となるホテルの存在は、地域を繋ぎ、地域発のアートと工芸を観光に活かす「アーツ&クラフツツーリズム」を醸成する。

 

7.「オーナーの持続可能ビジネスモデルとなる」

  • 建築と文化を残したいというオーナーのポリシーを建築デザインが後押しし、後世まで慈しむことができる建築となる。それを介して宿泊者との間で共感のシナジーが生まれ、循環型のビジネスモデルへと昇華する。

  • 古い建築の改築改装にはお金がかかるが、それを後押しするのは、建築が活用され、収入を生み、維持管理を可能とするビジネスモデルだ。さらにマーケッティング・販売・運営管理体制の構築が必要だが、キュレーションホテルにおいては、リソル不動産と提携し、実質オーナーの手間はゼロだ。なお、開発の必須条件は、その地域で宿泊施設が許される土地であること、また周辺地域に魅力的な観光資源があるかどうかだ。その前提条件をもつ伊豆、箱根、河口湖、那須周辺地域などでその連携が機能している。

キュレーションホテルはこれら7つのキーワードを掲げ、新たなビジネスモデルを通じて、日本が誇る伝統と革新の価値を未来へつないでいく場となる。

一般社団法人 キュレーションホテル協会

本拠/サロン : キュレーションホテル 桃乃八庵(静岡県熱海市)

​© Noriko Sawayama

​All rights reserved

bottom of page